中川政七商店は、“日本の工芸を元気にする!”というビジョンのもと、現代の暮らしに寄り添うものづくりを続けてまいりました。日本最大旗艦店となる「中川政七商店 渋谷店」は“日本の工芸の入り口”をコンセプトに掲げ、過去最大となる約130坪のスペースに、全国800を超えるメーカーとともに作り上げた約4000点の商品が並びます。誰が、どうやって、どのように、どれほどの時間をかけて作っているか。そしてそれにはどのような歴史の積み重ねがあるのか、そんな物語をじかに感じていただける新しい試みの店舗です。
渋谷店の見どころ
一
五感で工芸を楽しむ
視て、聴き、嗅ぎ、味わい、触れる。様々な切り口を通じて、日本の工芸を余すことなく楽しんでいただけます。
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工芸を知る
オープニングを飾る企画展では、構想段階のデザイナースケッチから試作品、産地での製造風景まで、商品が生まれるプロセスを一挙に展示。さらに工芸知識を持ち帰れるタブロイドや書籍を通じ、様々な角度から工芸を知る体験をお届けします。ものづくりの背景を知り、作り手に想いを馳せることで、きっとこれまで何気なく目にしていたものに親しみや愛着が生まれるはずです。
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工芸を試す
包丁などの台所道具や食品、コスメ、植物のお手入れなど、店内に並ぶアイテムの多くをお試しいただけます。塩をさらさらに保つ「塩壷」や液だれしない「醤油差し」、溝がないのによく擦れる「すりバチ」など、人が使いやすいように形を変えてきた暮らしの道具だからこそ、実際に使うことで良さを実感し、納得してお選びいただけます。
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工芸をあつらえる
中川政七商店では初めてのおあつらえカウンターを設置。生地24m分を織り上げるのに1か月以上かかる希少な「手績(う)み手織りの麻生地」から、世界に一つだけのタペストリーや座布団などをオーダーいただけます。自分のためだけにあつらえた一点ものを通じて、手仕事によって生まれる工芸の美しさを感じていただけます。
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工芸の“今”に出会う
店内の中央スペースを「仝(おどう)」と名付け、method 山田遊氏のバイイングのもと、全国各地から、工芸の“今”を代表する品々を取り揃えます。「仝(どう)」という字は“繰り返し”を意味します。過去数百年、数千年と名もなき人々が作ってきた工芸の歴史の続きにありながら、同時にアップデートを繰り返す。そんな“今”の工芸に出会える空間です。
二
全国で作られた約4,000点の
手仕事が並ぶ
渋谷店は、日本で唯一4,000点を超える中川政七商店の商品がフルラインアップで揃います。気持ちいいほどよく吸ってすぐ乾くふきんや、一つひとつ丹念に塗り重ねられた漆の器、季節の移ろいを感じる色彩豊かなお飾りの数々。日本各地の産地で育まれた様々な暮らしの道具との出会いを、余すことなくお楽しみください。渋谷のシンボルとして日々多くの人々が行き交うスクランブル交差点など、流行や文化の発信地である渋谷の街並みをモチーフにした限定商品を販売いたします。
三
奈良をイメージした店内で、
工芸の世界に迷い込む
あえてクランクを作り、角を曲がると違う景色が広がる空間デザインは、創業の地、奈良の町並みをイメージしたものです。入口中央の広い通路はお寺に続く参道を連想させ、その先にはお堂を模した銅板の吊り天井が現れます。古くからの建物が立ち並ぶ「ならまち」の散策を楽しむように、探す楽しさや出会いを体験してください。