2021.09.15

中川政七商店による初の海外工芸コンサルティング「KŌGA」9月22日デビュー

中川政七商店による初の海外工芸コンサルティング
台湾の食卓ブランド「KŌGA」9月22日デビュー
台湾デザイン研究院との協働プロジェクト

 1716年創業の奈良の老舗、株式会社中川政七商店(所在地:奈良県奈良市 代表取締役社長 十四代 千あや)は、台湾デザイン研究院と協働し、初の海外の工芸コンサルティングを実施。本プロジェクトで生まれた台湾の食卓ブランド「KŌGA - 許家陶器品(こうが‐きょかとうきひん)」を、2021年9月22日(水)より、中川政七商店オンラインショップおよび一部直営店にて数量限定発売。あわせてビーフンやパイナップルケーキなど台湾の食文化も楽しめる企画展を一部直営店で開催いたします。

 "日本の工芸を元気にする!"をビジョンに掲げ、工芸に特化した経営コンサルティング、合同展示会など、あらゆる手段で国内の工芸再生に取り組んできた中川政七商店が、2019年に「台湾デザイン研究院」より要請を受け、日台協働の工芸再生支援プロジェクトを始動しました。第1件目として取り組んだのは、台湾陶磁器の産地、鶯歌(イングー)の陶磁器メーカー「佳鼎(ジャーディン)」。約1年半の歳月をかけ、日本でのコンサルティングと同じように決算書をもとに経営方針の見直し・ブランディングを行い、この度食卓ブランド「KŌGA - 許家陶器品」が誕生しました。

 工芸の衰退は世界共通の課題です。当社にとって、この取り組みは「海外進出」ではなくビジョン実現のための一途。"日本の工芸を元気にする!"ため、これまで積み上げた経営再生のスキームを国内外の工芸メーカーへ共有し、磨きを重ね、一つでも多くの工芸が未来へ残ることを目指して今後も事業を展開していきます。


KŌGA - 許家陶器品

台湾の陶磁器の産地、鶯歌からきた「土地と共に生きる器」
【国内発売日】2021年9月22日(水)より数量限定発売
【国内展開店舗】中川政七商店 オンラインショップ/中川政七商店 奈良本店、渋谷店、東京本店、GINZA SIX店、タカシマヤ ゲートタワーモール店、奈良 蔦屋書店、ルクアイーレ店、イオンモール岡山店、アミュプ
ラザくもまと店
【詳細ページ】https://nakagawa-masashichi.jp/staffblog/blog/b828/
【販売ページ】https://nakagawa-masashichi.jp/shop/e/ev0396/(9/22公開)


工芸の悩みは世界共通、初の国を越えたプロジェクト

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中川政七商店は"日本の工芸を元気にする!"というビジョンのもと、工芸の製造小売モデルを確立し、全国60の直営店を中心に店舗を展開。また自社の経験を活かした工芸メーカーの経営再生コンサルティングや流通サポート、合同展示会など、これまでに60社を超える企業の経営再生に携わってきました。
一方、使い手やつくり手の減少により工芸が失われている状況は、世界共通です。2019年、「台湾デザイン研究院」より要請を受け、当社のノウハウを活かした経営再生支援がスタートしました。公募により選出された陶磁器メーカー「佳鼎」とともに、経営面を中川政七商店が、プロダクト開発を「method」山田遊氏(日本)およびデザインユニット「両個八月」(台湾)が担い、約1年半の歳月をかけてプロジェクトを進行しました。

台湾の食文化を紐解いた、新・日用食器

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器や高台に施された象徴的な六角形は、台湾で縁起がいいとされる数字「六」にちなんでいます。
4色で展開するカラーには、窯元・許家が継承してきた歴史と、産地・鶯歌の景色を表現しています。象徴的な「丹青・グリーン」は、窯元二代目がつくった丹青碗の色を復刻。元々瓦工場として創業した許家にとって、この丹青碗のヒットが日用食器製造へと発展したきっかけでした。また「協興・レッド」は、祖業である瓦工場時代の、赤い瓦の色を再現しています。「窯火・イエロー」は、窯に立ち込める火炎の色。「鶯歌・ホワイト」は、産地である鶯歌の風景を表現しています。晴天の陰影や雨天の湿気、そしてこうした空のもと陶磁器を制作する現地の様子を表しています。

台湾の文化と窯元の歴史を活かした、デザインとカラー

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「KŌGA - 許家陶器品」の開発は、台湾の食文化をリサーチするところからはじまりました。お粥や煮物など汁物の多い食文化にあわせた平均4cmの深さのある器には、熱いメニューも持ちやすいよう高台を配しています。また台湾の家庭でおなじみの「万能電気釜」に全ての器が入るサイズ展開を行うなど、外食文化が盛んな現地でも取り入れやすいよう、ベーシックかつ長く使い続けられるプロダクトを目指しました。
今回日本での発売にあたり、一部直営店ではビーフンやパイナップルケーキなど台湾の食品も数多く展開。食器とともに台湾の文化風習を暮らしに取り入れることで、豊かな食卓をお届けいたします。


※詳細は、添付のプレスリリースをご確認ください。

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広報:佐藤菜摘、木原芽生
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