提灯の灯りを現代のインテリアにともす、 ポータブルライト「TORCHIN」7月3日発売
中川政七商店の工芸コンサルティング×TENTデザインの初タッグ
八女提灯の「火袋」メーカーとして1980年に創業した有限会社シラキ工芸(所在地:福岡県八女市、代表入江朋臣)は、奈良の老舗・中川政七商店のコンサルティングにより、ポータブルライト「TORCHIN(トーチン)」全5型を開発、2024年7月3日(水)より中川政七商店オンラインショップ(https://nakagawa-masashichi.jp/)および一部直営店で発売し、順次全国のインテリアショップおよびシラキ工芸直営店で発売いたします。
全国一の生産量を誇り、福岡県八女の地で約200年の伝統を受け継ぐ盆提灯「八女提灯」。仏具・提灯業界の衰退により作り手がこの20年で約1/3に減少※1する中、八女提灯を未来へ継承していくため、盆提灯の市場を超え同社初となるインテリアカテゴリの商品を発表いたします。中川政七商店によるコンサルティングおよびプロデュースのもと、初タッグを組んだのはクリエイティブユニット・TENT。
提灯という日本的なモチーフを土台にしながら、和洋問わず様々な空間に合う幾何学的なデザインへと進化させました。また提灯史上初※2のバッテリー駆動により、食卓や寝室等あらゆる場所へ持ち運べることも特徴。和紙から零れるあたたかい光はそのままに、家族や友人と食卓を囲んだり、読書やヨガに集中したり、暮らしの中で様々に活躍する、現代の新しい提灯の誕生です。
※1...シラキ工芸調べ(八女提灯関連製造者数は2005年29社→2024年11社まで減少)
※2...シラキ工芸調べ(バッテリー充電式+火袋部分へのタッチセンサースイッチは提灯業界では初)
商品名:TORCHIN
価格:(写真左から)SQUARE 24,200円、BELL 24,200円、OVAL 28,600円
VERTICAL 28,600円、CIRCLE 33,000円(すべて税込)
カラー:WHITE(2025年春頃にカラーバリエーションも発売予定)
サイズ:W100~160×H200~280mm、重量:約150g
光源:光源LED・3段階調光、色温度:2700K、演色性:Ra90、全光束:約168 lm
電源:充電式リチウムイオンバッテリー、動作電流:200mA(明るさ最大時)
連続点灯時間:4~36時間(明るさによって変動)
充電方式:USB C-A 約2時間(急速充電・USB PD非対応)
充電時間:約2時間(フル充電までにかかる時間)
【ご参考】仏具市場向け商品も販売中
仏具市場向け商品として、TORCHINの火袋部に絵付けを施した盆提灯「tocco(トッコ)」を、現代仏壇専門店「ギャラリーメモリア」を中心に全国約100店舗にて販売中です。絵柄は全3種で、空間を華やかに彩る「桜」、落ち着いた雰囲気の「ハス」、お盆に飾るナスとキュウリのお供え物を表現した「精霊馬」をラインアップ。八女提灯の伝統技術を受け継いだ若い職人が一つ一つ絵付けを行います。盆提灯として仏間に飾るほか、インテリアライトとしてもお使いいただけます。
▶tocco 各28,600円(税込) 全3種(左から桜、ハス、精霊馬)
【ご参考】企業別注について
TORCHINは、企業別注モデルも受け付けています。火袋にロゴやメッセージを入れるほか、カラーバリエーションなども柔軟に対応可能。小売用の別注品だけでなく、店舗の什器やホテルを彩るインテリアとしてもご活用いただけます。
シラキ工芸
八女提灯の「火袋」メーカーとして1980年に八女市立花町白木で創業。豊かな自然に恵まれ、九州最大の伝統工芸集積産地である八女の地において、提灯を作り続けています。「技」を伝統として正しく受け継ぎながら、未経験の社員を雇い職人に育て技術を継承するとともに、自社ブランド商品を展開する。現代のライフスタイルに溶け込んだ商品を、これまでの価値観にとらわれることなく提案していくことで、八女の伝統工芸を継承し世界へ発信しています。約20年前、八女提灯業界は、職人の高齢化などによる作り手不足という問題に直面していました。そんな中シラキ工芸は、リスクを抱えてでも職人を育て、技術継承していくことを決意。提灯作りの職人を一人育てるためには、およそ3年が必要とされており、それまで、一から育成するリスクを取る提灯メーカーはありませんでした。同社はその通例を打ち破り、職人を自社で雇用することを始めました。職人の育成も軌道に乗り、今は若い職人を中心に7名の社員を雇用し、ものづくりに取り組んでいます。
TENT
TENTは2011年に治田将之と青木亮作の2人によって結成され活動を開始したクリエイティブユニットです。高層ビルのような固定された強さではなく、テントのように自由で風通しの良い強さを目指して、創作活動を行っています。
中川政七商店(なかがわまさしちしょうてん)
中川政七商店は、「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに掲げ、日本の工芸をベースとした生活雑貨の製造小売業を展開する他、合同展示会・業界特化型の経営コンサルティング・教育事業を実施しています。
TORCHINの開発は、福岡県による事業「福岡県伝統的工芸品リーディングカンパニー創出事業」※にシラキ工芸が採択され、業務委託契約を受けた株式会社中川政七商店のコンサルティングのもと実施いたしました。中川政七商店は「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、2009年より経営コンサルティングを始動、これまでに60社以上の支援を行ってきました。同社がSPA事業で培ってきた「ものを売る」ではなく「ブランドをつくる」という視点を活かし、結果に責任をもつ(決算書を良くする)ことをモットーとしてコンサルティングを実施しています。コンサルティングの流れは「会社を診断する→ブランドをつくる→商品をつくる→コミュニケーションをつくる」で行い、コンサルティング終了後も、大日本市などの流通サポートを通して継続的な支援を行っています。
※県内の伝統的工芸品生産事業者(以下、事業者)を対象に、経営診断・改善、ブランド構築、商品開発、流通・販売、情報発信に至るまでの一貫したコンサルティングを実施し、産地再生の先頭を走る一番星となる事業者を創出することを目的とした事業
〈お客様お問合わせ〉
中川政七商店 https://nakagawa-masashichi.jp/
〈プレスリリースへのお問合せ〉
株式会社中川政七商店 広報 佐藤 菜摘
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