2026.09.02

中川政七商店主催のデザインアワード、 熊本県八代市発のい草ラグがグランプリ

縮小に負けない。日本一のい草産地から「い草を織らずに植える技術」が誕生

中川政七商店主催のデザインアワード、
熊本県八代市発のい草ラグがグランプリ

1716年創業の奈良の老舗・株式会社中川政七商店(所在地:奈良県奈良市、代表取締役社長 千石あや)は、当社が2024年より主催するデザインアワード「地産地匠アワード2026」において、グランプリ1点、準グランプリ1点、優秀賞3点を決定いたしました。
授賞発表式は2026年9月2日(水)東京・有明にて開催。さらに10月14日(水)より中川政七商店の旗艦店「渋谷店」「ニュウマン高輪店」「奈良本店」「福岡天神店」およびオンラインショップにて、受賞5商品を展示・販売する企画展を実施します。

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地産地匠アワードは、「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに掲げる中川政七商店による、ものづくりの新たな循環を目指して立ち上げた取り組みです。「地産地匠」とは、〈地元生産×地元デザイン〉のこと。産地のメーカーと地域のデザイナーが協働して生み出したプロダクトを募集し、受賞後の販路開拓まで継続して支援します。
2024年度グランプリの漆器「めぶく弁当」は、初回製造分100個が早期に完売し、購入者が産地で漆の植栽活動に参加する動きにも発展。2025年度グランプリの「大門箸」は、販路支援開始前と比べて売上が約20倍、導入する飲食店も約2倍に増加するなど、商品の販売を超えた広がりが生まれています。

第3回となる2026年度は、62件のエントリーから、日本一のい草産地・熊本県八代市で生まれたラグ「izaiza」がグランプリを受賞しました。伝統的な平織りではなく、い草を縄状にして布へ一目ずつ植え付ける、独自のタフティング技法を開発。柔らかさと張りをあわせ持つ新感覚の触り心地を実現しました。畳やゴザの需要が減少するなか、い草を現代の暮らしに取り入れやすいラグへと展開し、素材の新たな可能性を切り拓いた点が高く評価されました。 準グランプリには大阪府泉大津市の「メリノウール毛布」、優秀賞には東京都の「東京手描友禅ブラウス」、長野県伊那市の天然木製「七味入れ」、福井県越前市の越前打刃物による「包丁」が選ばれました。また、愛知県と福島県から応募された2商品を審査員奨励賞に選出しました。 
なお、第4回となる「地産地匠アワード2027」は、2026年9月2日(水)から2027年1月31日(日)までエントリーを受け付けます。 


グランプリ|い草ラグ「izaiza」(熊本県八代市)

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【特徴】
日本一のい草産地・熊本県八代市で生まれた「izaiza」。伝統的な平織りではなく、い草を縄状にし、布へ一目ずつ植え付ける独自のタフティング技法を開発しました。これにより、従来の畳やゴザにはない、柔らかさと張りをあわせ持つ新感覚の触り心地を実現しています。
【評価】
タフティングによってい草の表面積が増え、吸湿性や空気清浄効果、心を落ち着かせる香りといった、素材本来の機能も引き出しました。畳やゴザの需要が減少するなか、い草を現代のライフスタイルに取り入れやすいラグへと展開。素材と産地の新たな可能性を切り拓く「工芸のイノベーション」として高く評価されました。
【受賞者】
メーカー::itiiti 田中典子・村上貴美
デザイナー:株式会社かつあき 佐藤かつあき
【価格】
長方形(80cm×40cm/各2色) 46,200円
円形(直径60cm/各2色)        55,000円

準グランプリ|SERENE メリノウールニューマイヤー毛布(大阪府泉大津市)

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【特徴】
日本有数の毛布産地・大阪府泉大津市で、天然素材と風合いを追求してきた川崎毛織。「SERENE」は、上質なメリノウールを使用し、軽やかで包み込まれるような温もりと、ずっと触れていたくなる肌触りを実現した毛布です。
【評価】
高度成長期を支えた泉大津の毛布づくりの技術を、現代の価値観に合わせて更新。天然素材と風合いを追求し、黒の地糸やパイピングのない仕様など、細部まで妥協なく仕上げました。「自分が使いたい」という純粋な思いから、老舗メーカーと毛布を愛するデザイナーが生み出した、"ふつうのラグジュアリー"です。
【受賞者】
メーカー:川崎毛織株式会社 川崎弘治
デザイナー:パンダ企画 廣瀬友子
【価格】
ハーフ(150×100cm)  26,400円
シングル(150×200cm) 48,400円


優秀賞|友禅アートブラウス(東京都)

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【特徴】
江戸の町人文化の中で育まれた東京手描友禅を、現代の日常着へと展開したブラウスです。職人が手描きした原画をデジタル化し、衣服のパターンに合わせて再構成。着物を思わせる背面のフレアや柄の配置を取り入れながら、年代や体型を問わず着やすいシルエットに仕上げました。
【評価】
手描きの美しさとデジタル技術を掛け合わせ、友禅を「今着たい服」へとアップデート。原画の著作権を職人に残す仕組みによって、新たな利益還元の形も提案しています。工芸の継承と新たな市場の創出を両立した点が高く評価されました。
【受賞者】
メーカー:ユキヤ株式会社 大野深雪・町田久美子
デザイナー:KARMA et CARINA 北迫秀明
【価格】
全3色(白・水色・黒) 各38,500円


優秀賞|kodachi -Shichimi Spice Holder-(長野県伊那市)

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【特徴】
信州伊那谷の小径木を、職人が一つずつ旋盤で削り出した木製の七味入れです。蓋と身の木目まで美しく揃え、食卓に並べると小さな木立が立ち上がるような佇まいに仕上げました。開閉や七味の出しやすさなど、道具としての使いやすさにもこだわっています。
【評価】
製作には、茶道具の棗づくりに用いられる技術を活用。七味入れという現代の食卓で使いやすい道具へ展開することで、若手職人への技術継承にもつなげています。未活用の小径木、里山の循環、職人の技術を一つのプロダクトに結び付けた点が高く評価されました。
【受賞者】
メーカー:株式会社やまとわ 中村博
デザイナー:蓮池陽子
【価格】
全4種(さくら・かえで・くるみ・しらかば) 各6,000円

優秀賞|kayoi | 通(菜切/ 合刃)(福井県越前市)

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【特徴】
越前打刃物のルーツである菜切包丁を、現代の台所に合わせて仕立て直したコンパクトな包丁です。刃幅の広さを生かした鋭い切れ味に加え、小さな台所でも取り回しやすいサイズと、毎日握りたくなるグリップを追求。野菜をなめらかに切り、素材本来の食感を引き出します。
【評価】
専用の「通い箱」で産地へ送り、研ぎ直しながら長く使い続けられる仕組みも用意。使い手と作り手が、メンテナンスを通じてつながり続けます。万能包丁が主流となるなか、用途に特化した菜切包丁の価値を再発見し、道具と産地の新たな関係まで提案した点が高く評価されました。
【受賞者】
メーカー:山田英夫商店 前澤峻
デザイナー:株式会社TIDS 上島弘祥
【価格】
全2種(菜切・合刃) 各24,200円

審査員奨励賞|TenF MOBILE/BENTO/TESSHU(福島県)

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【特徴・評価】
福島県の伝統織物「会津木綿」に、福祉施設で働く人たちが一本ずつ線を描いて生まれたテキスタイルです。縫製仕様も工夫し、多様な人がものづくりに関われる仕組みを実現しました。
【受賞者】
メーカー:福島県授産事業振興会、NPO法人銀河の森福祉会 銀河工房
     社会福祉法人心愛会 コパン・クラージュ
デザイナー:TULIP EN MENSEN 横山英也
プロデューサー:合同会社アレコレ 迫一成

審査員奨励賞|極薄和紙の雨傘(愛知県名古屋市)

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【特徴・評価】
水に弱い和紙を雨傘にするという発想を、極薄の和紙とラミネート技術の組み合わせによって実現しました。デザイナーとメーカーが試行錯誤を重ね、構想から10年をかけて商品化。素材の魅力を生かしながら、和紙の新たな用途を切り拓いた点が評価されました。
【受賞者】
メーカー:株式会社小川 小川恭令
デザイナー:優雨 yasasame 名倉奈央子


直営店とオンラインショップで販路支援をスタート

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地産地匠アワードはすべての受賞作※の販路支援をすることにより、産地のメーカーやデザイナーに継続的に利益が還元される仕組みをつくります。
2026年10月14日(水)からは、中川政七商店の旗艦店「渋谷店」「ニュウマン高輪店」「奈良本店」「福岡天神店」および中川政七商店オンラインショップにて販売をスタート。              
また2027年2月開催予定の当社主催の合同展示会「大日本市」での出展も予定し、卸先の販路拡大を目指します。中川政七商店の製造小売・流通支援のノウハウを活かし、責任をもって販路支援を行います。

※審査員奨励賞は除く

「地産地匠アワード2026」審査員一覧

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大治将典氏(プロダクトデザイナー・統合デザインディレクター/Oji & Design・Oji & Co. 代表)
長田麻衣 氏(マーケティングストラジスト)
坂本大祐 氏(クリエイティブディレクター/オフィスキャンプ代表社員)
矢野直子 氏(積水ハウス フェロー/R&D本部)