NAKAGAWA MASASHICHI SHOTEN
CORPORATE WEB SITE
わたしたちは
中川政七商店である
会社として、一人の人間として。
わたしたちが「日本の工芸を元気にする!」ために大切にしていることを、
7つの視点から紐解いていきます。
すべては
ビジョン実現のために。
ビジョン51対、利益49
中川政七商店で働く600人の心の中には、常にビジョンがあります。それは経営者やマネージャーだけでなく、一人ひとりの社員も同じです。事業を継続するために利益を上げることは大前提ですが、利益とビジョンがギリギリのところでせめぎ合ったとき、わたしたちはビジョンの達成を優先します。そんな判断基準を示す言葉が「ビジョン51対、利益49」です。
年に一度開かれる社員総会「政七まつり」は、全社員が一堂に会し、丸一日かけて ビジョンに向き合う場。会社について、仕事について、自分なりに考えアウトプットし、ビジョンと自分の考えをチューニングしています。全員が同じ旗印を掲げ本気で向き合っていることが、わたしたちの強さの理由です。

長く対等な関係が、
工芸を未来に繋ぐ。
翌月20日払い
自社工場を持たない中川政七商店は、全国各地の八百を超えるメーカーとともにものづくりを行っています。
その中でこだわっていることの一つが、支払い期間です。業界ではまだまだ小切手や翌々月払いも多い中、できるだけ早く利益を還元するために、すべての取引先に対し「月末締め・翌月20日払い」を徹底しています。
長く愛される商品を作り、メーカーに発注し続ける。中小企業経営や小売店運営の知見をいかし、経営から流通までをサポートする。わたしたちが考える「工芸を元気にする」とは、“作り手の経済的自立”と“ものづくりの誇りを取り戻す”こと。だからこそ、お互いが切磋琢磨していい商品を作るだけでなく、作り手の経営状態が安定し、安心してものづくりに向き合えること、その先に一人でも多くの作り手が自立していくことを目指しています。

奈良であること。
奈良を元気にする!
江戸時代に奈良で創業し、今も奈良に本社を構える中川政七商店。創業から305年を迎えた2021年には、奈良市元林院町に複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」をオープン。満を持しての旗艦店「奈良本店」をはじめ、300年の歴史を伝えるギャラリー「時蔵」、ルーツである麻の機織り体験ができる「布蔵」などを通して、奈良 と工芸の魅力を伝えています。
そんな中川政七商店には、実は奈良出身の社員は多くなく、就職を理由に奈良県に移住、または県外から通勤する本社スタッフは全体の73%を占めます。奈良は、外から来た人にとっても「戻ってきた」と思わせる不思議な安堵とやさしさに包まれた場所です。山々に囲まれた日本の原風景を思わせる自然や、古代から続いてきたゆったりとした時の流れ。わたしたちのものづくりの根底には、この奈良という土地で育まれた価値観や美意識が息づいています。
奈良であることに誇りをもちながら、現代の暮らしの道具を作り届けること。わたしたちの大切な仕事のひとつです。

働くうえでの「こころば」
十カ条の価値基準
中川政七商店で働く全員がひとりの人として、仕事をする上でも、私生活でも、生きていく上で持ち合わせたいこころ。わたしたちはそれを「こころば」と呼んでいます。「正しくあること」からはじまる十の言葉は、一人ひとりの解釈を重ね合わせながら、わたしたちを繋いでいます。
日々の仕事のなかで判断に迷ったとき。ふと立ち止まって今までの歩みを見直したいとき。いつでも立ち返ることのできる、大切な価値観の拠りどころです。
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- 一、正しくあること
- 自分に対して、お客様に対して、同僚に対して‥‥人として正しくあるか。直感的に思う「正しい」を大切にできているか。いろいろな理由をつけてそれを後回しにしたり、曲げてしまうこともありますが、ふっとこの言葉に立ち返って考えてみるようにしています。
― 芦田陽香(コレド室町店)
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- 二、誠実であること
- 「心配り」ともいえると思いますが、自分都合にならないよう、使う方に気が利いているなぁと思ってもらえるさりげない工夫を添えること、作り手さんの技術を活かせているか、もっと最大化できないか考えること、そのモノの歴史をたどり、先人の知恵を新たにつなげられているかをたどること、多方面への視点をいれながら、丁寧に紡いでかたちにしていくことで、いろいろな想いが宿り、愛着が育まれるのだと信じています。
― 岩井美奈(商品部デザイナー)
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- 三、誇りを持つこと
- 「自分の仕事に、誇りを持っているか?」この問いを前にすると、目の前の仕事に本気で取り組めているか、そして結果を出せているかと、考えさせられます。胸を張って「はい」と答えられる日々を過ごさねばと、気が引き締まる大切なこころばです。
― 立石哲也(商品部ディレクター)
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- 四、品があること
- お客様に気持ちよくお店で過ごしていただけるよう、声の掛け方、包装の手さばき、商品の扱い方など、ひとつひとつに「品がある」のか、またスタッフに対する自分の言動の良し悪しを判断する指針にもしています。
― 尾上采加(ルミネ大宮店)
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- 五、前を向くこと
- 困っても、困らないこと。正直、はたらいていると困ることばかりです。困った困ったと下を向いていても解決しないし、楽しくありません。どんな難題も、真摯に向き合えば解決しない問題はない。と思い込んで行動できるかどうか。
― 高倉泰(商品部ディレクター)
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- 六、学び続けること
- つくり手さんの仕事を、バイヤーさんをはじめとする使い手の方に「伝える」、最後のバトンを渡すのが自分の仕事。だからこそ、つくり手の想いと使い手の気持ちを常に感じて学び、互いに伝わるように変換します。想いは変化しつづけるから、学び続ける理由がある。やりがいのある仕事を任せてもらっていると思います。
― 岡本恭法(大日本市課)
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- 七、自分を信じること
- 工芸の魅力を海外に伝えるということ自体、まだあまり他の人たちがやっていないこと。だからこそ前例にとらわれずに、自分たちの足で経験したり、目で見たことをもとに挑戦する。トライアンドエラーをひたすら繰り返すことを大事にしています。
― 柳田涼子(海外事業担当)
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- 八、ベストを尽くすこと
- 120%にすること。チームだからこそできる、100%ではなく120%の結果を目指していきたい。みんなの意見を聞いた上で、最終的にどこを目指すのかは自分自身が決めなくてはいけない。その覚悟がいるなと思っています。
― 谷尻純子(CX課)
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- 九、対等であること
- お客様とも、取引先とも、スタッフとも。奢らず、卑下せず、堂々と、いつも対等であること。その上で、気持ちの良いやりとりができること。その裏には、本物の正しさや誠実さ、心配りが必要だと信じています。そしてどんな人とも対等であるために、自分のレベルを上げる努力を続けていこうと思わせてくれる言葉です。
― 岩井皐月(EC課)
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- 十、楽しくやること
- 人生の大半を働くことが占めるのなら、どうせなら楽しくやりたい。だけど、最初から楽しいだけの仕事はないと思うのでどうやって楽しくしていくかが、働くことの醍醐味だと思っています。
― 松下 倫子(福岡天神店)

創業300余年の、
老舗ベンチャー。
早く動かし、大きく育てる
歴代の当主が、常に新しいチャレンジで逆境を乗り越え、繋いできた中川政七商 店。守るべきものは守りながら、大胆な変化もいとわない。その姿勢は今も変わり ません。
例えば、志ある学生に経営と店舗運営を一任し、郷土愛と経営力のある次世代を育てていく「アナザー・ジャパン プロジェクト」。海を越え、工芸のお客様と出会う ためにはじめた海外事業。常に新しい事業の形を探りながら、工芸の未来を切り拓いていっています。

外から見る、中川政七商店。
中川政七商店は、一人ではありません。日本各地のものづくりメーカーやお客様はもちろん、多くの専門家やパートナーの方々と一緒に工芸を元気にしています。
日々前を向いて走り続けている自分たちだけでは至らないことや、見えない可能性に気づかせてくれる。そんな強力なサポーターのみなさんに、中川政七商店がどう見えているかを伺いました。
数字で見る、中川政七商店。
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売上
2000年11億
2025年92億
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店舗数
2000年3店
2025年64店
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ものづくりをともにした
工芸メーカー数2,000社
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経営をサポートした
事業者数※コンサルティング、教育講座参加740社
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会員登録数※仮会員含む
100万人
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全社男女比率
女性91%
男性9% -
管理職の男女比率
女性57%
男性43% -
育児休暇取得率
女性100%
男性67% -
奈良県以外の県外就職率※就職を理由に奈良県に移住
または県外からの通勤者(奈良本社)73%
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平均有給取得
10.3日 / 年
採用サイト
中川政七商店では、
ともに日本の工芸を元気にする仲間を募集しています。










