これは、懐紙を入れる為に作られたポケット。このシャツは、お茶のお稽古にそのまま行ける日常着として作られました。
懐紙を入れる斜めの胸ポケットの他にも、左脇には帛紗(ふくさ)を下げるループも付いていて、お稽古で必要な着物の要素が詰まっています。
懐に何も入れなければ、定番のシャツとして着ることもできる万能さ。
背中にはタックがあり、腕を動かす可動域も申し分なく、腕まわりのゆとりがあることは、心の余裕にもつながっている気がします。
着ているだけで緊張するようなシャツが苦手な私にとって、なくてはならないアイテムになりました。
茶道で使われることが多い懐紙ですが、お皿の代わりや汚れを拭う時に使われる、いわば現代のティッシュのような役割をしてくれるもの。
そんな懐紙がスイッチとなって、心を整える時間がスタートする。
この気軽さも、私のお気に入り。
敷居が高いと思われがちな茶道ですが、いつもの白いシャツを着て、季節のお菓子と美味しいお茶を頂けば、ほっこり温かな気持ちと余韻を楽しむことができます。
もちろん着物を着て楽しむお茶もいいものですが、こういうアイテムがあれば、やってみようかなと背中を押してくれますね。
では、一服いただきます!
茶論 ショップディレクター 藤本
2020-01-30
【わたしの好きなもの】気持ちが整うポケット付きのシャツ
こんなところに、ポケットが?