自宅で作るゆずごしょう
爽やかな香りと鮮烈な辛味で、薬味や調味料として料理の格を上げてくれるゆずごしょう。市販のものでも十分美味しいですが、例えばフレッシュなゆずを使って、自宅で手づくりできるともっと素敵だと思いませんか?
「自宅でゆずごしょう作れるの?」と私も驚いたのですが、実は簡単に作れるんです!
調理工程はこれだけ!
1.ゆずの皮をむく。
2.唐辛子を刻む。
3.それぞれ塩を混ぜ、フードプロセッサーに入れて細かくする。
4.ゆずと青唐辛子を合わせて、すり鉢でする。
そんなに簡単ならば!と去年の今の時期に手づくりキットを取り寄せ、ゆずごしょうづくりに挑戦。
そして初めて作った自家製ゆずごしょうは、間違いなく過去最高の美味しさでした。
フードプロセッサーがなかったのですが、少し時間はかかりますが包丁で刻めば問題ありませんでした。
自家製はひと味もふた味も違う
まず一番驚いたのが、手づくりのゆずごしょうの色。季節によってゆずの色はどんどん変化していくので、その時期ごとの色を楽しめるのですが、私のは早い季節のゆずだったので、とても青々としたみどり色のゆずごしょうになりました。
市販のやや黄色がかったものと比べてもかなり鮮やかで美しく、添えた料理の見栄えをグッと引き立ててくれました。
もう一つのおすすめは、自分好みに辛さの調節ができること。
私はゆずごしょうは舌が痛いくらい辛いのが好みなので、キットに含まれていた唐辛子をすべて混ぜ込みました。普段よく見る乾燥させたものではなく生の唐辛子を使うので、キリッとした辛みの中に唐辛子自体の旨味や苦味が感じられて、ただ辛いだけではないとても深みのある味わいが楽しめます。
※唐辛子の成分が手につくと、ヒリヒリが残る場合もありますのでお気をつけください。ゴム手袋の着用をおすすめします!
もちろん香りも抜群。
食べる時の香りの良さは言うまでもありませんが、作っている間も部屋中がみずみずしい香りに満たされるのは手づくりならでは。
こちらの青ゆず、実は無農薬でていねいに育てられたもの。ゆずごしょうづくりには、皮を使うので無農薬だと安心ですよね。
ゆずの木には長いトゲがあり、農家の方は怪我をしないようにヘルメットを被って収穫されているそうです。
青唐辛子も、1本1本ていねいに布で拭いてから袋詰めされているそうで、栽培から収穫、そして箱詰めまで手間をかけて、大分からわたしたちのもとにキットが届くのです。
キット一つで約3本。たっぷり作れて長く楽しめる
時期によって柚子の大きさは変わるため、作る時期によってできるゆずごしょうの量も変わってきます。私が作ったときはおおよそキットの瓶3本分弱くらい。「1本1000円行かないくらいかな」と計算しつつ、1本は実家へ送り2本を我が家で使うことにしました。
一度に大量に使うものでもないですし、2人の家庭で2本を半年くらいかけて使ったので長く楽しめたなという印象です。
おすすめの使い方は
1位 鶏の水炊きの薬味として
2位 カルボナーラの味付けに
3位 こんがり焼いた鶏肉に添えて
です。
他にも、味噌汁との相性も抜群。味噌汁にゆずごしょうを入れるのは大分では定番のようで、手軽にいつもとひと味違う味噌汁を楽しむことができますよ。
アイスクリームやクリームチーズなど意外なものにも合いますので、
いろんな食材や料理に試しに使ってみるのもいいですね。
よしえさんによる「オンラインゆずごしょう講座」も開催!
今年はゆずごしょうキットの販売に伴い、中川政七商店が誇る「フードプロデューサー 神谷よしえ」によるオンライン講座も開催します。ゆずごしょうのつくり方だけでなく、産地や食材の詳しい話など盛りだくさんな内容でお届け。
私も以前よしえさんの講座に参加したことがありますが、めちゃくちゃ話が面白く、調味料のお話はとても勉強にもなるので、非常に満足して帰ったのを覚えています。おすすめです。ぜひ!
編集担当 杉村