榎本雄
(中川政七商店BUデザイナー)
2014年入社
商品企画課にてオリジナル商品のデザイン業務を担当
2015年「走る日本市プロジェクト」商品コンサルティング担当
2016年中川政七商店BUデザイナー
「オチビサンプロジェクト」商品コンサルティング担当
子供の頃から絵を描いて、ものを作ることを
仕事にしたいと思っていました。
浅からぬ縁を感じて中途採用に応募したところ
これまでの経験を生かせる仕事を、
さらには新しい仕事にも挑戦させていただいている幸せものです。
入社して間もない頃、ポンと肩をたたいてもらい
47枚のかるたを描くお仕事をいただきました。
本当に47枚も描けるのか非常に心配でしたが
ままよ!迷っていても始まらない!与えられた時間の中で
どれだけ楽しんで描けるか。そう信じて打ち込みました。
今では、周りをはじめ沢山の方々に
そのかるたを楽しんでいただいているようで
子供の頃の夢が一つ叶ったと嬉しい気持ちです。
責任は伴いますが、望めばちゃんと舞台が用意される。
そんな会社です。
こんな毎日の中で思うことがひとつ。
若い頃は格好良いものや目立つものに意識が向いていました。
齢を重ね、ものを作る仕事をする中で
自然に愛着が湧いて長く使いたくなるものとは
ただ機能的やおしゃれなだけではそうはなり難いと
感じるようになりました。
私の場合は
そのものがどんなふうに作られているのか
どんな人によって、どんな思いで作られているのか
それを知ると愛着が湧き、使ったり眺めたりするたびに
気持ちがほぐれるような大切なものになります。
ものを作る喜びは子供の時から誰もが持って生まれた
本能的な喜びで、そこに共感しているのかもしれません。
そんな素朴な思いを大切にしたいと思っています。
はたらく上ではそうした個人的な思いや情熱が
とても大切だと思います。
でも、それを注ぐことのできる器はもっと大切かもしれません。
全国の作り手さんや、お店でその情熱を伝えるスタッフ、
さらには倉庫から商品を発送してくれる方々。
もの作りに関わる皆と一緒になって
考える喜び、作る喜び、そして使う喜びを
分かち合える器を作れるのがこの会社の一番好きなところです。
皆、真剣に楽しんでいる感じです。
こうした皆の創意工夫や思いが商品にこもっていき、
伝わることで愛着の持てる「誰かの大切なもの」になっていく。
そう信じてこれからも、日々是精進也。
いまこうしていられることの感謝を心に刻み、
斜め上向きに前進していこうと思います!
2017-03-10