日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。
2020-10-22
朝昼晩の日常使いから、ちょっとしたおもてなしにも活躍します。mg&gkのスープとバケットの器
ブランド:mg&gk
mg&gk (もぐとごく)は、ちょこっと「もぐもぐ、ごくごく」食べたり飲んだりするための有田焼の器のブランドです。 一息つく大切な時間を丁寧に過ごしたい人へ。ひとつひとつ心を込めて手描きで作っています。あまり多くの物を持ちたくない私にとって、食器類の取捨選択は重要です。
特に洋食器は使う機会が少ないイメージがあり、手が出せませんでした。ただ、来客がある際のおもてなしはきちんとしたい。そこで重宝するのがmg&gk (もぐとごく) のカップとプレートです。日本の伝統文様が淡い色であしらわれた有田焼のセット。親しみやすさと上品さが丁度いいバランスです。
中でも私が気に入っているのが、麻の葉柄のスープカップとバケットプレートのセット。カップが深めで取手がないことと、セットで使うとほどよく華がありつつ、和の食事にも馴染むのがポイントです。
淡く絵付けされた麻の葉柄
例えばおやつの時間には、たっぷりのココアとマシュマロ。夜はお酒の〆にお茶漬けとお漬物。泊まりにきた友達には、朝ごはんにスープとバゲット。カップとプレートがお揃いであるとおもてなしのグレードが上がるように感じます。 一人分の軽食にぴったりのサイズ感なので、日頃自分が使うのにも便利です。
ちなみに、いろいろと使い方を試す中で私が一番しっくりきたのが、コーヒーとカステラの組合せでした。カップの色合いにコーヒーが映えて、カステラは横に倒してもきれいにプレートに収まります。シンデレラフィットを探すみたいに、組み合わせ次第でもっといろいろな使い方がありそうです。
カップもプレートも、ひとつずつ品のあるブルーのボックスに入っています。デザインは麻の葉の他にも「波」「七宝」など縁起の良い柄ばかりなので、セットにして贈りものにも喜ばれそうです。
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