日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。
2020-12-20
考え事をしている時は、これで気持ちが整います。白木屋傳兵衛の「はりみ用小箒」
ブランド:白木屋傳兵衛
弊社は天保元年(1830年)、今の銀座に畳表を商う店として創業を開始致しました。 その後ここ「京橋」に移り、以来昔と変わらない「江戸箒」の製造・販売を続けております。 自然を大切にし、自然と同化する日本文化を「体現」した江戸箒を、ぜひ一度、御体験下さい。家の掃除に、掃除機と併用で箒を愛用しています。電源が要らず、静かで、気になった時にさっと掃除できるのが便利です。
箒にもいろいろな種類がありますが、床用の長箒の他に重宝しているのが卓上箒です。
箒の種類も様々。向かって右が、卓上箒です
江戸箒の老舗・白木屋傳兵衛さんの「はりみ用小箒」は穂先がしっかりと硬く、ぱつっと切れているのが荒物らしい雰囲気。コーヒー豆をミルで挽いた時など、ざっざとテーブル上のゴミを集めてくれます。
テーブル以外にも、窓のサッシや玄関の靴の汚れ落としなど、家のいろいろな場所で使えます。これからの大掃除の季節にも活躍してくれそうです。
空間の中にあってもインテリアと馴染んで浮くこともなく、目に入るところに置いてあると、つい手が伸びて、きれいにしたくなるから不思議です。
ちょっとしたゴミなら手で集めることもできるのですが、道具を使って掃除をすることで、気持ちもすっきりと整うように感じます。持った時の手触りや、掃いている間の音、手を動かした分だけきれいになっていく体感の心地よさが、そう思わせてくれるのかもしれません。考え事をしている時に、無心で卓上箒で掃除することもあります(笑)。
利便性以上に、道具を使う楽しさ、気持ちよさを教えてくれるアイテムです。
その他の記事
-
2020-12-23
お芋料理を心おきなく楽しめる、頼もしい味方を手に入れました。
-
2020-12-22
絶大なインパクトの奥に、港町の手仕事が詰まっています。加賀谷旗店の国際信号旗フラットバッグ
-
2020-12-22
佇まいも使い勝手もよし。リビングや水回りにも置きやすいSEKISAKAのSTORE
-
2020-12-21
筆屋さんならではの使いやすさに驚きました。あかしやの化粧筆
-
2020-12-18
見た目で選んでも、フードロスの軽減につながる。野菜と果物からできたノート「foodpaper」
-
2020-12-15
デフォルメされたフクロウの姿がとにかく愛らしいです。筑前津屋崎人形巧房のモマ笛