節分、桃の節句、七夕にお月見。古来、日本では四季の移ろいに合わせて季節の花や飾りを住まいのそこここに施しその美しさを愛で、皆の健康を祈る穏やかな時を過ごしてきました。時代が巡り、生活様式が変化していく中で、その習慣も徐々に薄れ季節とともにある暮らしの在り方も少しずつ忘れてしまっているのかもしれません。「しつらいはじめ」は、そんな今の暮らしの中に小さな歳時記を取り入れることによって心豊かなひとときを過ごせますようにとの願いを込めた新しくて懐かしい「暮らしの道具」です。

クリスマスツリーを大胆に描いた手ぬぐい。さまざまな飾りを白抜きで表現し、シンプルに仕上げました。壁に飾っていただくだけで、気軽にクリスマス飾りがお楽しみいただけます。赤、緑といったクリスマスカラーを使った華やかな色使いのものと、紺やグレーで大人っぽく表現したもの、2種類をご用意しました。

注染（ちゅうせん）とは、特殊な糊で防染し、重ね上げた生地の上から染料を注ぎ、模様部分を染め上げる型染めの技法です。裏表なく染め上がり、染色時にできるぼかしやにじみから一枚ずつ異なる風合いを味わえます。また染料が布の繊維に染み込んでいるため、使うほどにやわらかくなります。顔や手の水気を拭うだけでなく、ほこり除けや額に入れてインテリアとして飾るなど、自由な発想でお使いいただけるのも手ぬぐいの魅力のひとつです。