有田焼でつくった磁器の立雛飾り

佐賀県有田町で盛んにつくられている陶製のお雛様「陶雛」に注目し、有田焼ならではの白磁の立雛をつくりました。透き通るような白磁の白と、鮮やかな色彩の絵付けがお互いに引き立てあい、春の節句にふさわしい、明るく朗らかな佇まいの人形に仕上がりました。

掛軸に描かれた立雛をモチーフにした衣裳

雛の衣裳は古い掛軸に描かれた立雛をモチーフに、有田の高い絵付けの技術を生かして繊細な線描で着物に幾何学模様を施しました。赤や黄色の鮮やかな色が春の陽気を感じさせ、あたたかな空気を運んでくれそうです。

インテリアになじみやすい磁器の質感

片手にのるほどのコンパクトな人形なので、玄関や棚の上などに気軽に飾っていただけます。軽やかな磁器の風合いは和室だけでなく洋間になじみやすく、付属の敷台ではなくお好きな敷布や敷板などを合わせればに印象を変えて飾ることもできます。ぜひ自分なりの飾り方でお楽しみください。

長い歴史で磨かれた有田焼の表現技法

有田焼は、佐賀県有田町周辺で焼かれた磁器の総称。有田町は日本で初めて磁器が焼かれた産地としておよそ400年の歴史を持っています。
その歴史の中でさまざまな表現方法が生み出され、技術が磨かれました。
透き通るように白い磁肌と呉須 (藍色の顔料) で描いた染付け、ガラス質の上絵具 （赤、緑、黄、紫、青） を用いた華やかな赤絵が特徴です。