ふきんの端材をアップサイクルしたトートバッグ

中川政七商店の定番商品である「かや織ふきん」。その製造時に一定量発生する生地の端材を、ニードルパンチという加工技術で新たな生地として生まれ変わらせて、秋冬にぴったりの上品で愛らしいトートバッグを作りました。ふきんの端材とウール生地の組み合わせによって生まれた、ここにしかないオリジナル生地。廃棄予定だった端材を有効利用した、中川政七商店ならではのアップサイクル商品です。

生地を生まれ変わらせる「ニードルパンチ」加工

ニードルパンチは、剣山を思わせる無数の針で生地を刺し、重ねた生地の繊維を絡み合わせて結合する加工方法。加工をお願いしたのは、富士吉田市で織物の仕上加工を専門とする「山梨県織物整理株式会社」です。

同社では、サイズや仕様を服飾用にカスタマイズしたオリジナルのニードルパンチ機を開発。「針が刺さるならどんなものでも」と、様々な素材の組み合わせに挑戦し、多くの新しい生地を生み出してきました。シンプルな工程のようで、針の太さや間隔、刺す速度や向き、回数など、素材ごとに細かな調整を追求しなければ、理想の表情が出せない奥の深い技術です。

ウールを基調とした上品で愛らしいテキスタイル

ふきんの端材と組み合わせるウール生地を二色用意し、“木枯らし”をイメージした「薄茶」、“雪道”をイメージした「薄墨」の二種類を作りました。ウール生地の中にはもこもことした綿を入れています。一見してアップサイクル商品とは分からない、上品で暖かみのある仕上がりです。持ち手部分にも同様に綿を入れていて、バッグ全体でころんと丸い、愛らしいシルエットになるように工夫しています。

A4サイズがすっと収まります

Ａ4サイズの紙がすっぽり収まります。たとえば、映画鑑賞後のパンフレットも折らずに持ち帰ることが可能です。

ちょっとしたお出かけには「トートバッグ小」も

ひと回り小さな、「トートバッグ小」もご用意しています。ちょうど500mlのペットボトルが収まる高さがあり、ちょっとしたお出かけに必要なものを入れていただけます。