「無地の美しさ」を追求した黒のセットアップ

今回は、「無地の美しさ」を追求し続けた、歴史ある尾州のメンズ毛織物メーカーと作る、ウール素材のジャケットとパンツ。しわになりにくく丈夫でありながらも、着心地は抜群です。素材の魅力を際立たせるよう、直線的で簡潔なデザインを採用しました。フォーマルシーンにも活躍する凛とした印象の「一着」です。

高密度できめ細やかなウール生地

品質にごまかしがきかない無地の生地だからこそ、素材にも織りにもこだわって。一本の太さにムラのない糸を使い、フラットで美しい生地を目指しました。また高密度できめ細やかに織ることで、丈夫でありながらもしわになりにくく、仕立てた時のままのような表情を保ってくれます。

さらに、低速の織機で丁寧に織りあげ生地に膨らみを出し、着心地と風合いの良さも実現。糸・織りの設計・織機の3つが揃うことにより、軽くて密度の高い、上質な生地を叶えています。

日本らしさを感じる羽織のようなデザインに

生地の表情を際立たせるため、余計なデザインは極力削ぎ落しシンプルな形に。ノーカラーの衿元や縦に配置されたポケットが、全体をすっきりと見せてくれます。

肩に布が沿いすとんと落ちる簡潔なラインを意識し、前と後ろの身ごろは肩で縫い合わせず、一枚の布を使う着物の仕立て方を取り入れました。 少しゆとりを持たせたことで動きやすく、どこか日本らしさを感じる羽織のような印象も。