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BLANKEDBLANKED
BLANKED

BLANKEDブランケッド肌触りがクセになる
繊細な糸が織りなす
三河のガーゼケット

日本の綿花栽培発祥の地といわれる愛知県三河地方で70年以上の歴史を持つ機屋(はたや)、有限会社ナカモリが、細い糸を扱う技術を活かして2022年に生み出したガーゼケットブランド。全国各地の糸・染め・織り・洗いの職人技を結集させた、ふんわりもっちりとした使い心地が特徴。

STORY

全国の糸・染め・織り・洗いの職人技が結集した、究極のガーゼケット

ガーゼといえば、細い糸を粗く織った、柔らかい生地。吸水性に優れ、もともと赤ちゃんの肌掛けやおくるみ、またタオルやハンカチとしても使われてきたので、その肌触りを思い出す人も多いのではないでしょうか。あの優しい肌触りそのままに、老若男女が使えるガーゼの寝具、ガーゼケットを作っているのが、愛知県蒲郡市にある有限会社ナカモリです。

三河湾に面し、三方を山に囲まれた蒲郡市。写真は三河湾に浮かぶ景勝地・竹島。
三河湾に面し、三方を山に囲まれた蒲郡市。写真は三河湾に浮かぶ景勝地・竹島。

蒲郡市を含む愛知県三河地方は、綿花栽培発祥の地であり、江戸時代から戦後まで、三河木綿の産地として栄えた土地。戦後まもなく創業したナカモリも、様々な布を織ってきました。その中で、1990年代に繊維業界内でもいち早く作り始めたのがガーゼケット。心地よいガーゼケットを追究してきたナカモリが、2022年に満を持して送り出したのがオリジナルブランドの「BLANKED」です。

近くには綿祖神を祀る「天竹神社(てんじくじんじゃ)」も。伝承によれば、平安時代の初め頃、崑崙人(インド人と言われている)が綿種を持ってこの地に漂着したという。
近くには綿祖神を祀る「天竹神社(てんじくじんじゃ)」も。伝承によれば、平安時代の初め頃、崑崙人(インド人と言われている)が綿種を持ってこの地に漂着したという。

特徴はふんわりもっちりとした手ざわりの、通気性と吸水性に優れた軽くてやわらかい生地。全国各地の職人さんとのネットワークを活かして作り上げた、そんなガーゼケットの秘密を解き明かします。

左からブランドマネージャーの太田圭佑さん、工場長の中瀬孝充さん、社長の中瀬元さん。太田さんは前職の繊維商社時代から、タオルだけでも1000種類以上を試してきた繊維のプロ。
左からブランドマネージャーの太田圭佑さん、工場長の中瀬孝充さん、社長の中瀬元さん。太田さんは前職の繊維商社時代から、タオルだけでも1000種類以上を試してきた繊維のプロ。

糸の秘密:綿100%の繊細な糸と先染め

ガーゼケットの大きな魅力の一つが、見た目からもわかるふんわり感です。このふんわり感を左右するのは、何よりも細い糸。生地は糸が細く高密度に織るほど、やわらかく仕上がります。しかしその分、思い通りに、かつ傷まないように加工するためには繊細な扱いが必要で、難しい素材でもあります。
そこで最初にこだわったのは糸選びです。BLANKEDでは、やわらかな肌当たりを目指して糸を厳選。現在、唯一出雲の紡績メーカーだけがつくることのできる、貴重な糸を使用しています。

BLANKEDのガーゼ生地に使う3種類の糸。中でも表面の経糸に使うのが一番左の細い糸。個体差のある天然の綿をブレンドし安定した品質に仕上げている。
BLANKEDのガーゼ生地に使う3種類の糸。中でも表面の経糸に使うのが一番左の細い糸。個体差のある天然の綿をブレンドし安定した品質に仕上げている。

続いて、染め。色落ちしにくい先染めを採用し、ナカモリと同じ愛知県三河地方で大正時代から続く染工所で、糸を痛めず、かつ狙った色がピタリとあらわれるよう、色の調合から染めの温度・時間まで、厳密な管理のもと、染められています。また、緯糸のみ色を付け、経糸は白い糸を使っているのもこだわり。そうすることで見た目に立体感が生まれ、一見ポップな色づかいでもなじみやすい風合いになっています。

先染め出来る貴重な工房、藤浜染工所の藤田社長。工房内には巨大な釜が並んでいる。
先染め出来る貴重な工房、藤浜染工所の藤田社長。工房内には巨大な釜が並んでいる。
1巻きで2~3万mの糸を280巻き、一度に約2,500リットルの染料を使って染める。
1巻きで2~3万mの糸を280巻き、一度に約2,500リットルの染料を使って染める。

生地の秘密:8,000本の細い経糸で織る4層構造

次はいよいよ、織りの工程。ナカモリの出番です。高級カーテンの製造を通して培った、細い糸を繊細に織る技術を持つナカモリ。ガーゼケットのやわらかさを支える高密度な織りは、機屋の腕の見せ所です。通常、生地は糸が太く、密度が粗いほど織りやすくなります。BLANKEDの生地はその逆。細い細い糸を、BLANKEDでは横幅160cmのなかになんと8,000本も使用しています。細い糸を織る時の肝になるのは、テンションの調整(ひっぱり具合)。1本も切れないように、8,000本すべてのテンションを揃えるのは今もすべて手作業。「社内でも何十年とやっているベテランしかできない仕事」だとナカモリ社長の中瀬さんは言います。

糸のテンションを調整する中瀬さん。糸が細いほど、織り機にかけたときに機械のテンションや隣り合う糸とのちょっとした摩擦で簡単に糸が切れてしまうため、繊細な調整が必要。
糸のテンションを調整する中瀬さん。糸が細いほど、織り機にかけたときに機械のテンションや隣り合う糸とのちょっとした摩擦で簡単に糸が切れてしまうため、繊細な調整が必要。

もうひとつ注目したいのが、生地の構造です。従来のガーゼ商品は、同じ密度の織り生地を5~6層重ねたものが一般的。しかしBLANKEDの生地は、肌に当たるオモテ側は高密度な生地、内側はやや粗い密度の4層構造になっています。あえて異なる密度を組み合わせた複雑なつくりにすることで、大人の体をすっぽり包む大判サイズでも、軽やかでふっくらと、やわらかな生地に仕上がりました。通気性もいいので、洗濯後に乾きやすいのも便利です。

8,000本の細い糸を複雑に上下させながら、4層の生地をまとめて織りあげる。
8,000本の細い糸を複雑に上下させながら、4層の生地をまとめて織りあげる。
生地の断面。高密度で滑らかな肌当たりのオモテ面に対し、中の2層はやや粗く空気をたっぷり含むことが出来る。開発途中では6層でも試作したが、厚すぎたのだそう。
生地の断面。高密度で滑らかな肌当たりのオモテ面に対し、中の2層はやや粗く空気をたっぷり含むことが出来る。開発途中では6層でも試作したが、厚すぎたのだそう。
4層の生地は縫製にも技術が必要。特にカーブしている角の部分は神経を使う。
4層の生地は縫製にも技術が必要。特にカーブしている角の部分は神経を使う。

仕上げの秘密:名水と酵素を使った洗い

ふんわり感に加えて、BLANKEDのもうひとつの魅力が、もっちりとした手触り。秘密は2度の洗いの工程にあります。1度目は織った生地の汚れや、加工のために経糸についていたノリを落とすためのもので、比較的多くの生地製造で行われるもの。BLANKEDがユニークなのは、2度目の洗い加工です。実は綿生地には、1度の洗いだけでは落としきれない綿そのものの油分が残っています。睡眠中の寝汗をしっかり吸ってくれる快適さを実現するため、この油分を落としているのです。

細い糸で繊細に織った大事な生地を洗うためにナカモリが選んだのは、特殊な洗い加工ができる愛媛県の染工場。ここで、日本名水百選にも選ばれた石鎚山の伏流水をたっぷり使い、生地を傷めないよう酵素で1枚ずつ洗います。
手に触れた瞬間からもっちりとやわらかく、使うほどに肌に馴染む究極のガーゼケットがこうして完成します。

洗い加工をする河上工芸所があるのは今治タオルの産地。薬品を使わず2種類の酵素で綿自体の油を抜いていく。
洗い加工をする河上工芸所があるのは今治タオルの産地。薬品を使わず2種類の酵素で綿自体の油を抜いていく。
手前が洗い加工をする前、奥が後。洗いによって抜群の吸水性と優しい風合いが生まれる。
手前が洗い加工をする前、奥が後。洗いによって抜群の吸水性と優しい風合いが生まれる。

子どもにも大人にも寄り添うガーゼケット

「BLANKED」というブランド名はあえて英語の過去形っぽい響きを狙ってつけたもの。子どものころに使っていた枕やタオルが手放せないように、毎日使えて、思い出になるアイテムでありたいという願いが込められています。

「赤ちゃんが心地よいものは、大人にとっても心地よい」、中瀬さんがそう語るように、その温かく優しい感触に癒されるのは子どもだけでなく大人も同じ。
一年中、心地よい寝具で眠りにつく、そんな至福の時間を人生にもたらしてくれるガーゼケットです。

「BLANKED」のものづくり
作り手情報

有限会社ナカモリ 所在地:愛知県蒲郡市
創業:平成6年(1994年)
   ※母体の中瀬織布合資会社は昭和26年(1951年)創業
公式HP:
https://nakase.jp/
公式HP(BLANKED):
https://blanked-gauze.com/

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